ワイン・ビール
山形県 上山市
山形のぶどう酒
さちとあじ · FOOD & DRINK
盆地の畑で育てた葡萄を醸す。酒類GIに指定され、ぶどう酒として産地を表示できる。
この場所の物語
畑は、田になれなかったところにばかり広がっているんですよ。平地と山のあいだの、傾いていて水はけがよく、稲には向かない土地です。そういうところに、葡萄のほうが植わっています。始まりは19世紀の終わり、国が産業を起こそうとしていたころになります。試験の畑ができて、根に虫がついて一度は傾き、それでも残りました。
1950年には、国内で3番目の規模になっていたそうです。長いあいだ、この土地の葡萄はデラウェアやキャンベルでした。1980年ごろから、シャルドネやピノ・ノワールも植わるようになります。1984年には、県の組合ができて、造りが揃っていきました。味のほうは、酸が立っていて、余韻が涼しく残ります。
重さで勝負しない酒だ、という言い方もできそうです。2021年の6月、長野と大阪と同じ日に産地の名として指定されました。田にならなかった斜面に、100年以上かけて別の名前がつきました。稲が育たないという理由だけで、長く残っていた場所なんですよ。その場所が、いまは自分の名前を持っていることになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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