温泉
この場所の物語
湖の水面がひっそりと光っている、そういう場所なんです。十和田湖畔温泉は、地下936メートルをボーリングして2003年に湧き出した、まだあたらしい温泉なんですよ。休屋地区に旅館が集まっていて、青森と秋田の県境をまたいでいるというのが、ちょっとふしぎな感じがして、いいんですよね。
国民宿舎十和田湖温泉のように、開湯前から営業してきた宿が源泉供給を受けて今もここにある、という時間の重なりも、たのしい。長く滞在する人には、湖のそばで浸かって、歩いて、湖畔の空気をゆっくり体に入れていく日々が合うと思うんです。
生活拠点としては、バスが八戸や青森とつながっているから、静かすぎるくらい静かな日常も、すこし現実に戻れる感覚がある。訪日客にとっては、この「県境の湯」という設定そのものが、日本の地理のおもしろさを体で知ることになるんだなあ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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