野菜・豆の料理
高知県
ぐる煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
根菜や蒟蒻をまとめて炊き合わせる。名は寄り集まることを指す土地の言葉による。
この場所の物語
ぐる、というのは土佐の言葉で、仲間とか、みんな、という意味だそうです。大根も人参も牛蒡も蒟蒻も厚揚げも、2センチ角に切って、ぐるにして一つの鍋で炊きます。それで、ぐる煮という名前なんですよね。里芋だけは、先に別の鍋で火を通してから入れるんですよ。高知県では、どこの土地でも作られてきました。
もとは仏さまへの供えものでした。南無阿弥陀仏の六文字にちなんで、材料を六品にしたと伝わります。いまも数を守っている家は、そう多くないようです。大きな鍋で作って、何日か食べる。温め直すたびに味が染みていって、2日目のほうが旨いんですよ。作りたてがいちばん、という料理ではありません。
旬は11月から1月にかけての、寒い時期の総菜です。いまは学校の給食にも出ますし、店で頼むこともできます。見た目に華やかなところは、一つもありません。それでも、こういう鍋が台所に出ているかどうかで、冬の家の居心地はずいぶん違うのだろうと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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