魚介の料理
高知県
カツオのたたき
さちとあじ · FOOD & DRINK
藁の炎で表面だけを焼き、厚く切って塩や酢とにんにくで食べる。中は生のまま残る。
この場所の物語
たたきという名は、火ではなく包丁のほうから来ているんですよね。まな板の上でたれごと包丁の腹で叩いて、味をなじませます。刻んだ葱、おろした生姜、薄切りの大蒜、玉葱。高知県のどこでも食べられていて、旬は春と秋の二度あります。
まず藁を積んで、そこに火をつけて燃やすんですよ。炎が高く上がって、その上で鰹の柵を手早く返していきます。中のほうまでは、いっさい火を入れないんですよ。皮のところだけを焼いて、すぐに冷やします。なぜ藁かというと、稲を作る土地なら季節ごとに手に入るからで、それに香りがつくからだそうです。
由来には説がいくつも残っています。漁師のまかないだった、殿様が生食を禁じたので表だけ焼いた、虫を避けるためだった、明治の西洋人の焼き方を真似た。どれも本当らしく聞こえてきます。決め手が一つも無いところが、この料理らしいと思います。それはたいてい、誰も知らないという印なんじゃないかなあ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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