茶
福岡県 八女市
八女茶
さちとあじ · FOOD & DRINK
覆いをかけて育てた葉から玉露や煎茶を作る。白壁の商家が並ぶ町に茶商が残る。
この場所の物語
600年前に渡された種から、いまも続いているんですよ。応永30年、西暦でいうと1423年のことになります。明で禅の修行を終えた栄林周瑞という僧が、筑後へ帰ってきました。鹿子尾村の庄屋、松尾太郎五郎久家に茶の種を渡します。作り方のほうも、そのときに一緒に伝えたのだそうです。
庄屋の助けで霊巌寺が建てられ、そこが八女茶の始まりの地とされています。いまも毎年、88夜にあたる5月2日に献茶の祭りがおこなわれます。周瑞をしのぶための行いが、いまも続いているんですよ。江戸に入って茶が庶民の暮らしへ広がると、栽培が本格化しました。明治には、釜で炒る茶から蒸す緑茶へ移っていきます。
玉露で名を得たのは、だいたいこのころからなんですよ。黒木町、上陽町、星野村の山あいで、高級な玉露が作られています。伝統本玉露の覆いには、いまも稲の藁を使うんですよ。渡された種と、渡された作り方が、そのまま残っています。600年というのは、そういう長さのことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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