棚田の水が、富士山の裾野からゆっくりと湧き出ているんですよね。その水で育てられた稲が、森林に囲まれた高原の空気のなかで穂を実らせる、そういうふだんの景色が、小山町にはあるんです。
一方で、富士スピードウェイのエンジン音が山あいに響く週末もあって、稲作とレース、そのふたつがふつうに同じ町に同居しているのが、なんともおもしろいなあと思うんです。足柄駅交流センターは隈研吾が設計した新しい駅舎で、そこに支所まで入っているという、ちょっとした日常の使い勝手のよさも、この町らしいぐあいだと感じます。
須走地区には、東口本宮冨士浅間神社が富士登山道の入り口に鎮座していて、世界文化遺産の構成資産でもあるんです。足柄古道という旧東海道のハイキングコースも残っていて、地蔵堂から足柄峠まで歩くと、足柄城跡が峠のそばにひっそりあったりする。映像の撮影地としても使われてきた土地だから、歩いていると、どこかで見たような光景に出くわすことがあるかもしれません。
東京から国道246号を走ってくると、気づけば森と湧水の町に入っている、そういう距離感がいいんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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この地に重なるもの
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距離は役所からの直線距離です。各館のサイトは2026年9月に確かめています。位置の一部 © OpenStreetMap contributors
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