魚介の料理
福岡県 福岡市
あぶってかも
さちとあじ · FOOD & DRINK
雀鯛を塩で焼く。小骨が多いので、しゃぶるように食べる。
この場所の物語
始末に困った魚が、そのまま名物になりました。すずめだいという体長10センチほどの魚で、小骨が多くて身が薄いので、進んで食べる土地は少なかったそうです。明治の終わりごろ、福岡の玄界灘にこの魚が大量に流れ込みます。船が進めないほどだったので、漁師がすくい上げました。
どうしようもないので、とりあえず塩を振って置いておいたんですよね。あとで焼いてみたら、脂がのっていて旨かった。それから焼いて食べるようになったと伝わります。作り方はいまも変わらず、塩を振って一晩置き、鱗も内臓も取らずに直火で焼くだけです。
名前の由来には、二つの説が並んで伝わっています。炙って噛もう、が訛ったという説と、焼くと鴨の味に似ているので炙った鴨だという説。どちらが本当なのかは、いまも決まっていません。旬は6月から7月で、博多の名物として通るようになったのは昭和に入ってからでした。捨てるはずだったものに名前が付くまでに、それだけの時間がかかっています。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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