漬物・発酵
福岡県 福岡市
辛子明太子
さちとあじ · FOOD & DRINK
鱈の卵を唐辛子の漬け込み液に漬ける。飯に載せるほか、麺や卵焼きにも使われる。
この場所の物語
自分の店だけのものにしなかったんですよね。10年ほどかけて味を直したあと、この人は製法を特許にせず、聞きに来る人に教えたと言われます。だから福岡には、作る店がたくさんあります。自分の店だけのものにしなかったから、土地のものになりました。
1948年の秋、博多の中洲に小さな食料品店ができました。店主は幼いころを釜山で過ごしていて、向こうで食べた鱈の卵の漬けものが忘れられなかったそうです。売り出したのは翌年の1月10日、恵比須の祭りの日でした。辛すぎると、次の日には言われたと伝わります。
鱈の卵を、唐辛子の入った漬け込み液に漬けていくんですよ。日にちを置くうちに、辛さが内側まで入っていきます。切ってみると、細かい粒がぎっしり詰まっているのが見えます。ひと腹に、数えきれないほど入っているんですよ。他所の土地の味を、持ち帰って作り直した人がいました。それを隠さなかったから、町のものになりました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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