寿司
奈良県 五條市
柿の葉寿司
さちとあじ · FOOD & DRINK
塩締めの鯖や鮭を一口の酢飯に載せ、柿の葉で包んで押す。葉の香りが飯に移る。
この場所の物語
葉を開くときの匂いが、いちばんいい。塩をした鯖を薄く切って、握りこぶしほどの酢飯にのせ、柿の葉で包んで重しをかけます。2日ほど置くと、葉の香りが飯に移るんですよ。柿の葉に包まれているので、開けるまで中のほうは見えません。奈良県の五條や吉野に伝わってきたものです。
熊野の海で獲れた鯖を塩でしめて、人が背負って山を越えました。伯母峰の峠を越えて川上村まで、2日ほどかかったそうです。魚が着くころが、ちょうど吉野や五條の夏祭りの時期でした。
だから、ふだんのおかずではありません。祭りのとき、田植えを終えたとき、人が集まる日のごちそうとして作られてきました。柿の葉で包めば乾かないので、持って歩けます。海のない土地で、海の魚を食べるための工夫だったわけです。山の暮らしの知恵が、そのまま形になっています。葉を開くまで、何が入っているかは分かりません。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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