魚介の料理
奈良県
蛸もみうり
さちとあじ · FOOD & DRINK
茹でた蛸と胡瓜を酢で和える。夏の行事の日に作る家がある。
この場所の物語
吸盤の形が、そのまま願いの根拠になっています。胡瓜を小口に切ってから、塩でしっかり揉んでいきます。柔らかくなるまで揉んで、茹でた蛸と和えるんですよ。ごく単純な、それだけの酢の物ということになります。昔の漬物用の胡瓜は肉質が固かったので、しっかり揉む必要がありました。
大和三尺胡瓜や半白胡瓜といった品種のことです。いまの胡瓜であれば、ごく軽く揉むだけで足りるそうです。蛸のほうは、縁起のいい食べものとされてきました。だから、結婚式や宮参りの膳にも出されるんですよ。田植えを終えて秋の豊作を祈る、早苗饗という行事でも食べられてきました。
蛸には、いくつも吸盤があります。それにあやかって、田の苗が大地によく根付くように、という願いが込められているのだそうです。田の神へ感謝するために作るものになります。伝わっているのは、奈良の県内のほぼ全域だとされています。酒の肴としても、長く親しまれてきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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