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ONSEN 奈良県
入之波温泉
Shionoha Onsen
TIER2
温泉
この場所の物語

湯船のふちが、すこしずつ盛り上がっているんです。石灰華という析出物が、長い時間をかけて自分で自分の器をつくっていく。入之波と書いて「しおのは」と読むこの温泉は、吉野川の源流ちかく、大迫ダム湖のほとりにぽつんとあるんですよ。

役小角が見つけたという言い伝えがあって、江戸のころには五色湯という湯治場もあったのに、ダムができて元の源泉は水の底に沈んでしまった。それでも湯はふたたび湧いて、山鳩湯という一軒の宿がその濁り湯を守っているんだなあ。浸かると、からだの表面にうっすら成分がのるような、ふしぎな手触りがある。

バスに揺られて降りたあとは、歩くあてもなく静かな水面を眺めるくらいしかやることがない。でも、その「なにもない」が長く泊まるほどちょうどよくなってくるんです。暮らしの拠点にするには遠すぎるけれど、ときどき抜け出してくる場所としてはぴったりで。

はるばる来た旅人には、湯が自ら景色をつくるという、ここだけの時間の重なりを見てほしいなあと思うんです。

泊まるなら

一日では、たぶん足りない。

※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)

基本情報
所在奈良県

奈良県吉野郡川上村、吉野川源流近くの山奥にある秘湯。日本有数のトラバーチン発達地として知られ、石灰華の析出物が特徴的な温泉地である。

地図
歴史
役小角による開湯伝説, 江戸時代の湯治場, 五色湯跡, 昭和48年大迫ダム完成, 源泉復活
アクセス
大和上市駅から川上村営やまぶきバス70分。近鉄大阪線沿線から奈良交通バスで湯盛温泉経由。
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