温泉
この場所の物語
干ばつに困った人たちが、農業用水を求めて地面を掘ったんです。そうしたら、出てきたのは湯だった。そういうふうに始まった温泉って、なんだかふしぎと親しみやすいんですよね。さくらんぼ東根温泉は、そういう素朴な生まれ方をした湯治場です。
ナトリウム-塩化物泉の湯はまるくて、浸かっていると体にすうっとなじんでいく感じがします。旅館が二十軒、共同浴場が五軒と、ほどよい規模の温泉街をのんびり歩けるのが、長く滞在する人にはうれしいところです。生活の拠点としても、山形新幹線の駅が近くにあるので、行き来がしやすいんですね。
訪日客にとっては、有名すぎない、ちょっとふだんの日本の空気が残る場所として、泊まってみる価値があると思うんだなあ。農業から生まれた湯、というのは、ここだけの時間の流れ方をしているんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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