産地の仕事/通勤圏の勤め
愛知県 名古屋市緑区有松
有松 絞りの町並み
Arimatsu Shibori Dyeing Town
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
東海道の絞り染めの町。塗籠造りの商家と虫籠窓が街道に並び、工房や資料館を巡れる。
この場所の物語
布を糸で括ってから染めると、括ったところだけ白く残ります。有松は名古屋市の東のはずれ、宿と宿のあいだに開かれた町で、絞り染めを土産として売ることで成り立ちました。街道沿いには塗籠造りの商家が並んでいて、その2階には虫籠窓と呼ばれる漆喰塗りの窓が開くんですよ。
細い格子の窓で、通りは火に強い造りで揃えてあります。2016年の7月に重要伝統的建造物群保存地区へ選ばれていて、いまも絞りの工房と資料館が通り沿いに残っています。名鉄で名古屋の中心まで25分ほどで通勤圏でもあり、絞りは括る手間がそのまま模様になる染め方なんですよね。
同じ柄でも、括った人の手つきの差が布に出てくるんですよ。宿場ではないのに商家が立派なのには理由があって、通り過ぎる人へ売る商いだったということなんですよね。泊まらない客に1度きり買わせるには軽い土産が要るので、町の構えが旧街道に正対しているのはそのためなんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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