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この場所の物語
御殿堰の水音が、七日町商店街のそばをずっと流れているんですよ。山形城址の霞城公園を歩くと、濠の石積みがそのまま残っていて、城下町がいまの暮らしのすぐ隣にあるのを、じわっと感じます。
蔵王山の麓まで足を伸ばせば、蔵王温泉があって、熊野岳の山頂には蔵王山神社が鎮座している。市街地から山の気配まで、ひとつながりで手が届くぐあいが、この土地のおもしろいところだと思うんです。
冷たい肉そばを昼に食べて、午後は山形市郷土館の擬洋風建築を眺めて、夕方に光禅寺の遠州流庭園の前でぼんやりする、というような一日が、ふつうにつくれます。山形国際ドキュメンタリー映画祭が開かれるくらい、文化的な回路もちゃんと生きているんですよね。芋煮会のように、季節ごとに人が集まる共同の営みも、観光のためではなく、ふだんの暮らしの延長として続いていて、そこがいいなあと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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