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この場所の物語
北摂山系の木々のあいだに、池田炭を焼いてきた土地の記憶がひっそりと残っているんですよね。標高の高い東地区には鉄道が入らず、阪急バスで山を越えながら、少しずつ日常のペースが変わっていく、そういう道のりがあって、それがこの町の入口になっているんです。
妙見山のハイキングコースを歩くと、初谷渓谷の石仏がぽつりぽつりと現れて、隠れキリシタンの里としての歴史と、日蓮宗の妙見信仰とが、同じ山の中にそっと並んでいることに気づきます。高山右近の生誕地でもあるこの土地は、信仰のかたちが重なり合ったまま、いまも静かにそこにある、ふしぎでいいなあと思うんです。
高山まなやたかやまごぼう、それに納豆「能勢路」といった、この土地でしか育まれてこなかったものが、ふだんの食卓にちゃんとあって、自炊しながら長く過ごすほどに、その土地らしさがじわじわと手に伝わってくる感じがあります。「大阪の軽井沢」という言葉は、都市から近くて、でも山の中にいる、そのぐあいをうまく言い当てているのかもしれません。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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距離は役所からの直線距離です。各館のサイトは2026年9月に確かめています。位置の一部 © OpenStreetMap contributors
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